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2024年度(令和6年度)会長挨拶 中島 幸男

中島幸男同窓会会長のご挨拶

向暑の候 同窓生の皆様におかれましては、益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。日頃から、同窓会の運営にご理解ご支援いただき感謝いたします。

4年近くに及ぶ社会活動に、大きな影響を与えた新型コロナ感染症の「パンデミック」が漸く落ち着きを見せ始めました。このコロナ禍の社会生活のなかオンライン化が進み、さらにAIが急速に進化し、その活用や安全性が国際社会全体に大きな変化をもたらしつつ、多難な時代に入った気がします。

さて、新年度を迎えましたが元旦早々に能登半島地震が発生し、多くの方々が被災されました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。又、原発事故を伴った東日本大震災から今年で13年になりますが、被災された方々の心に刻まれた傷痕が消え去るのは厳しく、今なお困難を極めています。一日も早く被災者の皆様が以前の生活環境に近づく事を願っています。自然災害だけでなく、今国際秩序は根底から揺らぎ世界は不安定化し各地で解決が見えない紛争(ロシア・ウクライナ戦争 イスラエル・パレスチナ戦争 シリア・ミャンマー内戦等)が多発している時代に見舞われ、紛争でいつも犠牲になるのは弱者の立場にある女性子供たちです。家庭を破壊され暮らしの基盤そのものが揺さぶられ恐怖を覚えながら暮らさなければならず、言葉に言い表せないほどの問題を抱えながら生きて行かなければならない状況は、悲惨としか言いようがありません。一日も早く紛争が終結し平和を分かち合える日が来ることを願います。民主主義が試される年なのでしょうか。平和と言う言葉がむなしく聞こえて残念です。

さて、同窓会では昨年コロナ禍で開催できなかった総会を実施し、白寿を迎えられた山頭原太郎前校長を始め梶山前校長、泰星時代の懐かしい先生方をお迎えし大盛況でした。幹事・役員の皆様方に感謝申し上げます。今年は75期生を同窓生として迎え入れました。新しい仲間として宜しくお願いします。今年度も同窓会の活動として、発展途上国の教育支援は非常に大切だと思いますので、上智福岡の生徒活動支援と共に、東チモールの教育援助を続けて参りたいと思います。同窓生の皆様どうぞご協力宜しくお願いいたします。

今年も9月に総会を開催いたしますので、同窓生の皆様多数のご参加を心よりお待ちしております。

最後になりましたが皆様の益々のご活躍とご健勝を心からお祈りいたします。

2024年度(令和6年度)校長挨拶 船橋 巌

校長挨拶 上智福岡中学高等学校 校長 船橋 巌

色とりどりの紫陽花の中に佇まれる学園の聖母に見守られて、今朝も元気に生徒たちは登校しております。同窓会の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

今年度は4月9日に入学式が行われ、81期生163名が森晃太郎神父の祝福と上智大学西澤茂副学長の祝辞をいただき皆様の後輩となりました。緊張も束の間、新入生たちは翌日から始まる唐津での2泊3日のオリエンテーション合宿で「誰もが気持ちよく過ごせるクラスづくり」について、先生の手を一切借りずに全員で話し合い最終日に発表する課題が出されます。すると面白いことに司会を務める人、我先に意見を言う人、意見を上手にまとめる人、大きな模造紙に彩りよろしく絵も交えてきれいな発表用ポスターを作る人など、にわかに一人ひとりの才能が輝きだし、最終日に額に汗して発表するころにはみんなすっかり打ち解けておりました。

6月1日は天気に恵まれ体育祭を行うことができました。体育祭は本校の目指す「より大いなるものを知り、他者に奉仕し、世界の架け橋となるリーダー」を育てる大切な教育の場です。こちらも先生は手出しせず、練習から本番まですべてを生徒に運営させています。目玉の応援合戦は時代とともに変わり、中1ダンス、男女集団行動、パネル、演舞、チアダンスが行われ、しかも演舞、チアダンスは男女の隔たりはございません。100名近い高校指導員が直前10日間にそれぞれの演技指導をする中で縦横の強いきずなが生まれ、今年もよくぞここまでと感心するほど全員が熱中し、先輩後輩が一体となった体育祭を作り上げるまで成長してくれました。

6月10日には隣の動植物園に協力して制作した動物園西門前「おもてなし花壇」の除幕式の様子が地元メディアで取り上げられました。福岡市は花による共創のまちづくりを進める「一人一花運動」を行っており、その拠点となる動植物園と昨年度協定を結び協力させていただいております。これまでも、植物園での「一人一花サミット」にて吹奏楽部が演奏したり、ボランティア生が「一人一花スプリングフェス」にて市役所ふれあい広場にハートの花壇を作りました。今回の花壇のゾウの絵柄は7月に園に4頭来る予定のゾウにちなんで高3の鈴木心菜さんがデザインし、ボランティア生たちが日々水やりや清掃を行っております。

私が本校に赴任した40年前には出来立てのイエズス会修道院に10名を超える神父がおられ教壇に立ってくださっておりましたが、福岡教区で司牧活動をされていたオチョア神父が昨年4月に四谷のイグナチオ教会に転任され今はだれもおられません。そんな中、1932年から続くカトリック学校として、これまで人生をかけて奉職してくださった神父、先生方のご恩を忘れず、この福岡の地で己を愛するが如く隣人を愛する人をこれからも育ててまいります。どうぞ今後とも皆様の母校への一層のご支援とご協力をよろしくお願い致します。

2024年度(令和6年度)本部役員

2023年度(令和5年度)本部役員名簿
役職 氏名 卒業期/和暦/西暦 備考
会長 中島 幸男 高10期/昭和34年/1959年 元教員
副会長 吉村 弘美 高28期/昭和52年/1977年 総務担当
副会長 齋藤 純 高25期/昭和49年/1974年 事務局担当
副会長 藤井 俊雄 高31期/昭和55年/1980年 財務担当
監事 鈴木 弘幸 高28期/昭和52年/1977年
監事 荒木 敏彦 高20期/昭和44年/1969年
名誉会長 船橋 巌   学校長
顧問 松尾 英生 高06期/昭和30年/1955年
顧問 大串 安弘 高07期/昭和31年/1956年
顧問 八尋 良久 高11期/昭和35年/1960年 元教員
事務局 城谷  剛 高47期/平成08年/1996年
事務局 光成研二郎 高45期/平成06年/1994年 総務担当・教員

2024年度(令和6年度)関東支部役員

2024年度(令和6年度)同窓会 関東支部役員名簿
役職 氏名 卒業期/和暦/西暦 備考
支部長 菅原 隆典 高33期/昭和57年/1982年
副支部長 白壁 勝直 高42期/平成03年/1991年
副支部長 矢幡 重孝 高45期/平成06年/1994年
副支部長 大石 智太郎 高57期/平成18年/2006年
顧問 富塚 恭順 新中3期/昭和25年/1950年
顧問 根本 勲 新中3期/昭和25年/1950年
顧問 大場 優 高17期/昭和41年/1966年

令和5年 JJHAF会議報告

(記録・原田耕作)

昨年(2023 年)10 月28 日(土)に広島で行なわれた4 校同窓会会議に泰星会 中島幸男会長とともに出席いたしましたのでその報告をいたします。

各項目ごとに各校順番に発言いたしましたが、項目ごとにまとめて報告いたします。

2023 年10 月28 日(土) 14 時~

ホテルグランヴィア広島

参加校 栄光学園同窓会、六甲伯友会、広島学院翠友会、上智福岡泰星会

◎近況報告

各校とも、体育祭やスポーツ大会などがコロナ禍前の規模にもどりつつある。

同窓会総会や学校のOB 訪問、オープンスクール、学校説明会なども行われている。

会報の発行は引き続き行っている。

◎アーカイブ

資料の整理ができてなくて少しずつ取り組んでいる。

同窓会の資料の保存をどうするか、資料整理について残すもの、残さないものの基準がないので、必要あるもの優先で作業している。

学校と同窓会のすみ分けをどうするか、など各校とも試行錯誤している状況。

◎会員名簿、年会費

卒業生の要望もあり、名簿は有料で販売していて同窓会名簿制作に実績のある会社にお願いし、5 年に一度発行している。

紙媒体はなく、オンライン版のみ。住所などに空欄が多い。

名簿はサーバー管理しているが更新がうまくできず、会報も多数返送される。

同窓会年会費は会報送付時に振込用紙を同封している学校やコンビニ・スマホ決済やゆうちょ銀行など利用している学校など、名簿管理、年間費徴収とも苦心している学校も多い。

次回は2024 年11 月23 日(土) 幹事校は栄光学園
※ 2025 年は幹事校上智福岡中学高等学校(日程は未定)

聖イグナチオ学院基金へのご寄付のお礼

東ティモール・聖イグナチオ学院基金
現地世話人 浦 善孝 2023年10月8日

上智福岡泰星会会長の中島様をはじめ同窓会会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。この度は聖イグナチオ学院基金宛に寛大なご寄付(2023年5月8日付、400,000円)をいただけましたこと心から感謝しお礼申し上げます。合わせてお礼を申し上げるのが、遅くなりましたことおゆるしください。

東ティモールの聖イグナチオ学院(Coégio Santo Inácio de Loiola/中学校高等学校)は昨年創立10周年を祝いましたが、11年目のこの5月20日の独立記念日に思いがけず東ティモール政府より功績を称える功労賞の勲章(Medalha de Mérito á Comunidade de Colégio de Santo lnácio de Loiola)を授与されました。

16世紀に始まったポルトガル植民地時代の後(その間3年半は日本が占領)、1975年から24年間のインドネシア占領、3年間の国連統治を経て2002年に初めて独立国となった東ティモールの学校教育の新構築に聖イグナチオ学院が取り組んできたことを、評価されました。この7月31日の聖イグナチオの祝日には、東ティモールの現大統領ラモス・ホルタ氏(ノーベル平和章受賞者)の臨席のもとにメダル受賞を全校挙げて祝いました。

東ティモールは、独立戦争で荒廃した教育を独立国として一から構築しはじめ、本校は同国のモデルスクールとなることを目指してまいりました。かつての占領国の教育言語(インドネシア語)やカリキュラム(教科書)の代わりに、本校は自国の教育言語(ポルトガル語とテトゥン語)の普及とカリキュラム(教科書)に従ってきました。その結果、毎年実施される卒業検定国家試験では本校生が文系・理系とも毎年1位を獲得できています。また本校は、21世紀に開校されたカトリック学校としての使命を「学びたいすべての子どもたちが、貧富の隔たりなく学べるきちんとした学校」という目標を達成しようとしています。その結果、裕福な家庭と極貧の家庭から通う生徒たちが一緒に机を並べて学び、文化活動や運動に取り組む学校が出来上がりました。これも、東ティモール政府が評価した点です。2025年に東ティモールのASEAN加入が実現できそうですが、その承認のプロセスにおいて本校は教育分野でモデルスクールとしてASEAN諸国の調査団を受け入れました。

しかしながら、政府からの経済的支援は微々たるものです。モデルスクールとしての「よい教育」は、皆様からのご寄付なしでは実現できませんでした。その意味で、聖イグナチオ学院の功労賞の勲章受賞は、ご協力くださっている皆様との共同受賞だと思っています。これまでの皆様からのご協力に、心からお礼申し上げます。あ
りがとうございました。

皆様に神様の祝福が豊かにありますよう、お祈りいたします。お元気にお過ごしください。

東ティモールの新しい学校設立の協力者のみなさまへ

東ティモールの新しい学校設立の協力者のみなさまへ
一聖イグナチオ学院(中学校高等学校)・聖ジョアン・デ・ブリトー教育大学―

東ティモール・聖イグナチオ学院基金
現地世話人 浦 善孝

皆様はいかがお過ごしでいらっしゃいますか。このニュース・レターがみなさまのお手元に届くのは、晩秋の頃だと思います。忙しくてニュース・レターの作業が遅れてしまいました。聖イグナチオ学院中学校高等学校は今年開校11 年目を迎えておりもう新しい学校とは言えなくなってきて、教育の実質を固めてゆく時期になりました。一昨年までは教頭・事務長を務めていましたが、今年から教頭は他の先生にお願いし、事務長職だけにしました。さらに10 年が経ち、校舎のメンテナンス工事や校内の器具漆器等の充実、10 年以上も続けて同じ海外の援助組織から経済的援助を受け続けているのでそれらの組織との財務についてのやり取りが増加し、来年からは授業も辞める必要がありそうです。今年は高校1 年生に週8 時間教えていましたが、これが最後の教員生活の授業になるでしょう。

聖イグナチオ学院基金もすでに11 年の歴史があります。この間、皆様からの継続的なご支援を頂くことができました。こころから感謝して、お礼もうしあげます。ありがとうございます。奨学金、被服費・交通費の支給、さらに職員室の机や棚、図書館の本棚や机などのために支出して参りました。当地では教科書も満足にないので、教科書を印刷する費用のご援助も継続的に頂くことができました。加えて昨年からは、教職員への特別手当を支給するための原資のご寄附もいただけるようになりました。このように皆様からご支援をいただいて、「貧富の隔たりなく、学びたいすべての子どもたちに良い教育を提供できるきちんとした学校の東ティモールにおけるモデルスクールとなること」ということが実現しつつあります。そして本校の取り組みが認められたのか、思いがけず今年5 月の独立記念日に本校は東ティモール政府から功労賞の勲章(Medalha de Mérito)が授与されました。

創立20 周年へ向けての次の10 年間は、知的養成に意を注ごうと校長のイザイヤス神父さんと話しています。先ずは、教育の質は教師に拠ります。東ティモールでは教職は薄給なので、大学卒業生にとって最後の選択肢です。2020 年から21 年の2 年間で本校教員の25% が薄給を理由として離職し転職しました。能力のある良い先生たちが少しでもよい給与の職を見つけると、いとも簡単に去ってゆきます。そのために昨年からは、ご寄附を原資に特別手当の支給を開始し、同時にこれまで以上に教員養成に取り組むことにしました。国立大学からの先生を招いての、週3 時間のポルトガル語の授業もその一環です。知的養成へのもう一つの課題は、ウルメラ・プロジェクトのメンバーで奨学金を得て入学してきた生徒たちの低学力のことです。SDGs4 の包摂的教育(inclusiveeducation)を実現する試みですが、10 年間の取り組みを経て改善してゆかなければならない点も見えてきました。もし特別な世話を必要とする子どもたちを学校に迎えたのなら、招いた学校が入学後も継続して特別な世話をしなければ「投げ捨て教育(damping education)になってしまうということです。しかしながら他の学校で実現していないことが聖イグナチオ学院で実現しつつあるので(実際に医学部や法学部に進学した奨学生たちもいます)、工夫して奨学生たちの知的養成に一層取り組んでゆきたいと思います。

泰星会ゴルフコンペの報告

▼2023年11月4日(土)/泰星会ゴルフコンペの報告

幹事 48卒 田嶋 誠也・濱田 芳蔵

太宰府ゴルフ倶楽部にて、上智福岡泰星会ゴルフコンペを開催いたしました。

11 名の参加者にて開催いたしましたが、6 期卒の大先輩から63 期の後輩、年の差はなんと、57 歳!のコンペとなりました。

天気・気温にも恵まれ、このような年齢差にもかかわらず、母校の絆で終始和気あいあいと参加者皆様の笑顔があふれるコンペとなりました。

本年は、11 月の初旬~中旬のウィークデーに開催予定です。

皆様も是非ご参加くださいませ。

参加希望・お問い合わせの方は、同窓会会報6ページ記載の田嶋の携帯番号までご連絡お願いします。

第2回 イエズス会姉妹校4校同窓会共同イベント

2022 年 2 月11 日(金)に、上智大学6 号館202 教室で、第2 回イエズス会姉妹校4 校同窓会共同イベント、テーマ:「きびしい世界を生き抜く自分のつくり方」が開催されました。

六甲学院OB(63 期・35 歳)で就活サイト㈱ワンキャリア取締役の北野唯我さんをメインゲストにしたパネルディスカッションでは、現役学生のみならず20 ~ 50 代までの参加者20 数名とイエズス会同窓だからこそ、日頃聞けないような内容の濃いものとなりました。

上智福岡(泰星会)からは3 名の参加者で、わざわざ遠路福岡から日帰りで来られた63 期(29 歳)のN 氏は今春から東京・順天堂大学病院での研修医生活が始まるため、メディカル関連の知り合いを求めに参加されました。東京には栄光・六甲・広島OB のドクターが多数おられ、早速3 校OB との連絡を取り付け、来た甲斐があったものと思われます。

4 校同窓会共同イベントでは上智福岡(泰星会)のみならず、3 校OB との交流を深くできる場であります。今後も皆さま方のお役に立つ内容で企画してまいりますのでお気軽にご参加ください。

関東支部長 菅原隆典(33 期)