カトリック司祭・イエズス会
東ティモール・聖イグナチオ学院基金
現地世話人 浦 善孝
カトリック教会の修道会であるイエズス会は、東ティモールに二つの新しい学校を設立しました。聖イグナチオ中学高等学校(聖イグナチオ学院)は2013 年1 月に開校しました。続いて高等学校教員の養成を目的とした聖ジョアン・デ・ブリトー教育大学を2016 年1 月に開学することができました。この東ティモールにおける教育プログラムは、「学びたいすべての子どもたちが、貧富の隔たり無く学べる学校」をつくることを目指しています。
2002 年にインドネシアより独立した東ティモールは、今なおアジア最貧国の一つです。2012 年末に、それまで当国の運営を支えていた国連が撤退しました。今後は自分たちで国づくりが進められてゆくことになりますが、とりわけ教育は重要な役割を果たすと思われます。そこで、二つの学校とそこで学ぶ生徒・学生のために「聖イグナチオ学院基金」を設立いたしました。これらの学校は学費を高くすることができず、建築・運営費と奨学金の大半をご寄付や設立母体のカトリック・イエズス会を通してのご支援でまかなっています。
私はイエズス会司祭とし同会より2012 年5 月より東ティモールに派遣されて、これらの学校の設立運営に携わっています。したがって、私が現地にてこの聖イグナチオ学院基金の運営責任を負います。趣旨をご理解いただきご協力を賜れますように、お願い申し上げます。