校長 大石 英雄 2018年度(平成30年度)挨拶

校長挨拶 上智福岡中学高等学校 校長 大石 英雄

薄暑の候、同窓生の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

さて、今年3月に男女共学1期生となります69期生が卒業いたしました。そして、4月には75期生なります175名の生徒が入学してまいりました。卒業式や入学式には同窓会長をはじめ後援会や上智大学からも来賓としてご臨席を賜り感謝申し上げます。校名変更や男女共学化にともないまして、本校ではグローバル教育の実践に取り組んでまいりました。その一つとしまして、従来、中学3年生時に行っていました京都・奈良への研修旅行を廃止し、その代わりにオーストラリアのブリスベンに10日間の語学研修を設けました。現地では生徒全員が一人だけでホームスティを行います。また、午前中はシャフストーンカレッジでクラスに分かれてみっちりと英語教育を受けます。

この研修期間には、ブリスベンに在住しています44期生の植松さんが毎回生徒たちに貴重な話をしてくださってとても助かっています。

また、この語学研修は11月に実施していますが、その事前準備として、毎年8月上旬に上智大学英語学科の学生たち20名が本校を訪れ、朝から夕方まで使える英語をレッスンしてくれています。本校ではこういったところでも高大連携が活かされています。

一般的にグローバル化といえば経済的側面がクローズアップされがちですが、本校におけるグローバル教育は単に競争力を身に着けるためだけのものではありません。「他者のために 他者とともに」の精神に従って、社会的弱者に寄り添いながら、人と人、国と国、そして世界の懸け橋となるリーダーの育成を目指すものです。同窓生の皆様におかれましては、今後も本校の発展をお祈りくだされば幸いに思います。