初夏の柔らかな日差しが若葉に降り注ぐころとなり、同窓生の皆様におかれましては、ますますご清栄のことと存じます。
昨年に起きたウクライナの戦禍は新たな年が明けても収まる気配は見られず、ロシアは戦術核兵器の配備をする方針を決め、世界唯一の被爆国であり悲惨な経験をした日本だけでなく、世界全体にとって由々しき問題であり、平和という言葉が消え去ろうとしています。非常に残念です。一日も早く世界各地の紛争が終結し、ウクライナの人々も人間として生きる権利を取り戻せる日を祈るばかりです。先の3月には、世界の紛争地域の戦禍を忘れるような野球の祭典WBCが行われ、国内外を盛り上げ大変賑わいました。選手たちがお互いに助け合って一致団結し、真摯に事に当たる素晴らしさを若者の中に感じ取りました。 さて同窓生の皆様、コロナ禍の中でも有志で情報交換し親睦を深めておられると思いますが、できれば同窓会事務局にも情報を頂ただければホームページの活用もできます。4校同窓会連絡会では昨年東京で、対面と並行してWeb会議が行われました。内容は、各同窓会の近況報告と、イエズス会系同窓会世界連合会についての継続審議でした。また長年継続しております、東ティモール教育援助はこれからもしっかり続けてまいりたいと思います。教育の機会を受けられない国の子供たちのため手助けをすることはその国の発展、平和維持には大変必要なことだと思われます。同窓生の皆様どうぞよろしくお願いします。
本年も新型コロナウイルスの影響で、73期の卒業生を見送ることができませんでした。しかし、73期生はコロナ禍の中で教育環境に恵まれなかった3年間、それぞれの環境に適した過ごし方を学んだのではないでしょうか。それぞれ人生の目標に向かって旅立ちました。同窓会として毎年のことですがローマ教皇が来日した際青年の集いで述べられた「自らの行動が公正で人間であること、正直で責任を持つ事を心がけ、弱者を擁護する人になってください。」というメッセージを添え記念品を贈りお祝いしました。是非教皇のメッセージを大切にし、校訓Magisと共にこれからの人生を歩んでいただきたい、と考えます。
同窓生の皆様もコロナ禍の中3年間環境変化に適応しながら生活してこられたと思います。国は5月8日に新型コロナ感染症法上の分類について現在の「2類相当」から季節性のインフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針を決定しました。このことで、同窓会としまして3年振りに総会を開催することにしました。コロナが完全に収束したわけではございませんが、総会に向けて役員当番幹事一同準備に邁進いたしますのでご支援よろしくお願いいたします。最後になりましたが皆様の益々のご活躍とご健勝をお祈りいたします。