東ティモール・聖イグナチオ学院
浦 善孝 2023年1月17日
上智福岡中学高等学校の同窓会泰星会会長中島幸男さまをはじめ、会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。この度は聖イグナチオ学院基金宛に寛大なご寄付(2022年8月12日付、400,000円)をいただけましたこと心から感謝し御礼申し上げます。ありがとうございます。また、一時帰国の折には同窓会役員の皆様にお会いすることができましたこととても嬉しく思っております。さらに貴会会報にエッセイを掲載していただき、ありがとうございます。
東ティモールの聖イグナチオ学院(Coégio de Santo Inácio de Loiola/中学高等学校)は2022年に創立10周年を迎え、この1月(2023年)には11期生が入学してきました。
これまで皆様からいただいたご協力に心からお礼申し上げます。21世紀に開校された聖イグナチオ学院のカトリック学校としての使命を「学びたいすべての子どもたちが、貧富の隔たりなく学べるきちんとした学校」という目標で達成しようとこれまで努めてまいりました。その結果、在校生約830人中100余名は極貧の家庭から通ってくる奨学生で、当地レベルで経済的に普通の家庭や相対的に裕福な家庭から通ってくる生徒たちが皆一緒に学ぶことができる学校になりました。これは、国連が提唱し世界の人びとが応えようとしているSDGsのNo.4(「すべての人に包括的でかつ公平で質の高い教育を提供し、生涯教育の機会を促進すること」)を実現しようとする営みでもあります。しかし、これらの教育活動は皆様からの経済的ご支援なしでは実現できません。その意味でこの教育プロジェクトは当地の私共と皆さまの協働事業だと解しています。
聖イグナチオ学院は開校10周年を祝い、聖イグナチオ学院は年刊ジャーナルEducaçāo Jesuita em Timor-Lesete : Uma Nova Educaçāo para Uma Nova naçāo (東ティモールのイエズス会教育-あたらしい国のための新しい教育-)の発行を始めました。私共の恩人の方々への感謝のしるしであり、私共の教育プロジェクトの初心を忘れないため、また聖イグナチオ学院の成果を多くの人びとと分かち合うことを目的として編集いたしました。ご高覧いただけますようにお願いいたします。私共の教育プロジェクトは続きますので、これからもご協力を賜れますようによろしくお願いいたします。コロナ禍のため当地の郵便事情がよくなく、また2022年は私のサバティカル・イヤーとなったためお礼状をお届けするのが遅くなりました。お赦しください。
皆様、どうぞお元気にお過ごしください。